うみのこ通信

日々の断片

言葉のきらめき

終業後、いつもとは違う電車に乗った。入校を考えている脚本スクールの説明会に行くためだ。

地下鉄の駅で降り、駅を出たところにあるセブンイレブンジャスミン茶と蒟蒻畑のチューブタイプを買う。

スクールは綺麗なビルの中にあった。女子トイレの洗面台はまるでデパートの中みたいにキラキラしていて、もはやここで働きたいとすら思った。

放送作家クラスと脚本家クラスの先生が登壇し、ほとんど質疑応答が行われた。私は来る場所を間違えてしまったと後悔しながら、先生の発する言葉をメモにとった。私はお話の骨組みや考え方の枠組みなどを学べたらいいなという感覚で申し込んだが、どうやら脚本家になるには大変な道のりだ。先生の説明も熱が入っている。質問する人を見ながら、この熱気に私はついていけないだろうな…と思ってしまった。

ある人の質問で、「どんな作品を作っても二番煎じになってしまう」という質問に対し、先生が「勉強とは模倣するところから始まる。盗作との線引きは難しいが、模倣でも問題ない」と言っていた。

この言葉に出会うために今日は来たのかもしれない、と思いながら帰った。